当社は社員の防災意識向上のため、毎年9月の防災の日に合わせて全社で防災訓練を実施しています。今年度も9月1日に、本店、各統括本部、各地域支店および各支社の事業継続計画(BCP)に基づき実施しました。
本店および在京の各統括本部については、都心南部の大規模地震を想定し安否確認訓練に加え、コロナ禍により中断していた避難訓練を再開し、上野恩賜公園内の一時避難場所までの避難誘導訓練と経路確認を行いました。避難訓練にあたっては、警視庁上野警察署警備課より2名の方にご協力いただき、交差点での交通誘導を実施していただきました。
また、被災施設の早期復旧を目的とした顧客および現場との連携協力に重点を置いた事業継続訓練を実施し、自社独自の「災害用掲示板」をはじめとする各種ICTツールを活用した情報共有等を行いました。今期は「電源や通信が制限された状況下での訓練」、「営業所まで範囲を広げた訓練」を加えております。さらに、鉄道統括本部では、JR東日本首都圏本部への社員の派遣や、駅停電を想定したJR所有の電源車による仮電源供給訓練を合同で実施するなど、JR東日本との連携強化を新たな取り組みとして実施しました。
西日本統括本部においても、大阪府北部を震源とする大規模地震が発生したと想定し、事業継続訓練では災害対策本部の設置および現場対応を模擬的に行ったほか、被災地から災害対策本部へ被害報告が適切に行えるかの情報共有訓練を実施しました。
NDK新潟ビルが、「第11回カーボンニュートラル賞(北信越支部奨励賞)」を受賞しました(主催:一般社団法人建築設備技術者協会 5月26日)。
これは、当社の応募テーマ「NDK新潟ビル 多雪地域におけるNearly ZEBの実現」が、脱炭素社会の実現に向けた建設設備分野のカーボンニュートラル化において極めて優れたものと評価され、当賞の受賞となりました。
東北支店等が入居するNDK仙台ビルを改修し、ZEB化により省エネルギー化を図りました。当社の施工物件としては全国初となる既存物件の改修によるZEB化(ZEB Readyの認証を取得)となります。今後も省エネルギー化の取り組みとして、拠点ビルの新築および改修にあわせたZEB化を進めます。
12月22日に東北支店仙台支社が、「仙台市地球温暖化対策等の推進に関する条例」に基づく優良事業者(一般事業者)として仙台市ホームページに公表されました。
これは、条例に定める仙台市の「温室効果ガス削減アクションプログラム」に仙台支社が参加し、NDK仙台東ビルが100%ZEBを実現したことにより、宮城県内で最も省エネ性能の高い建築物となる実績を残したことなどが評価され公表となりました。
当社は多くの産業廃棄物を排出していることから、産業廃棄物に関する知見の拡充および環境意識の向上を図ることを目的に、98%という高いリサイクル率を誇る産業廃棄物処理を行っている石坂産業(株)のリサイクル工場の見学会を行いました。同社はサステナビリティに関する先進的な取組みも実施しています。
2023年12月に役員および本店社員の見学会、2024年2月に新入社員が後期研修として訪問し最先端の取組みを学びました。同社の取組み事例を参考に、当社も更なるサステナビリティへの取り組みを推進してまいります。
当社では「脱炭素社会への貢献」をサステナビリティにおける重要課題の一つとして認識しており、2023年5月22日に、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に基づく気候変動関連の情報を開示しました。
また、当該情報開示にあわせて、気候変動のリスク低減あるいは機会獲得の進捗を評価するため、以下の二つの目標を設定いたしました。
当社単体での自社事業活動による温室効果ガス排出量(Scope1・2)
・2030年度 2013年度比50%削減
・2050年度 カーボンニュートラル
なおサステナビリティへの取り組みについては、「サステナビリティページ」で詳しくご紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。
地域の文化活動への支援の取り組みとして、2023年5月1日より公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館が設立している「東京文化会館オフィシャル・パートナー」制度に加盟しております。
東京文化会館は東京都が開都500年事業として建設し、1961(昭和36)年4月に開館しました。オフィシャル・パートナーからの協賛金は、新進音楽家の発掘・育成・支援、教育普及に活用されています。
当社所有の研修施設である中央学園へ、従業員および家族を招待し体験学習会「中央学園ワクワクツアー」を開催いたしました。これは当社の仕事への理解を深めてもらうことを狙いとし、電気回路の配線体験や軌陸車の乗車体験等、中央学園の設備を活用したイベントとして開催したものです。
今後は社会貢献活動の一環として、地元小中学校からの見学受入や、地域住民への一般開放を検討しております。
北海道支店が所在する札幌市北区の「アダプト・プログラム」へ参加しました。これは企業や学校などの団体と行政が互いに役割分担し、地域の清掃などを行う活動です。北海道支店では本プログラムによる最初の活動として、今冬に凍結路面への砂まき等を行いました。今後は、春から秋にかけて歩道の清掃を実施する予定であり、地域の環境向上や住民が快適に暮らせる街となるための活動を行ってまいります。
当社の100%子会社であるNDK総合サービス株式会社において、同社の印刷事業に伴い排出される廃材を利用した商品を販売し、売上の半分を能登半島地震の災害義援金として石川県庁を通じて被災地に寄付しました。この商品は当社の安全のマスコット「トータスくん」をあしらったカレンダーとメモ付マルチカードケースで、グループ会社の日本鉄道電気設計株式会社への売上と合わせ、27万5千円の寄付を行いました。
防災訓練にあわせて入れ替え対象となった災害備蓄品(食料)をNPO法人セカンドハーベスト・ジャパンへ寄贈しました。本団体は日本初のフードバンクとして企業や個人から食品等の寄付を受け入れており、これらの食品を調理の上、生活困窮者への支援等に活用されております。